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Intaglio Prints
エッチング

自宅ポストの表札を作りました。

デジカメもスキャナーもないので、画像はありません。
文字情報でお楽しみください。

画像やっと載せることができます。(04/04/13)


赤く塗ったポストに貼ったところ。


部分の拡大。ざらざらが腐食されたところ。

やっぱりポストは赤だね!ということで、赤く塗りました。
0.8ミリの銅板ですが、右側と左側では腐食の度合い(深さ)が違います。
版としてではなくそのものを見せる表札の場合、こっち↑ぐらいの深さが良さそうです。
もうすこし時間をかけ、腐食してもよかったと思います。
腐食部のざらざらは、自然に出たものです。

 

1動機

自宅ポストの住人表示が、毎回すぐにボロボロになってしまうのです。
何故ボロボロになるかというと、紙やプラスチックだからなのでしょう。
そこで、すぐにはボロボロにならない素材ということで、銅板を選択。
ちょうど銅版画もやってるし、大丈夫だろうという訳です。

ポストの現在の状況はというと、かなりの年代モノです。
買い換えた方が、郵便物にも優しいのだろうと思われるくらいに。
今のポストの欠点としては、継ぎ目が所々錆びていることと、
家にくる郵便物(最近の郵便物は大きい)にとっては、小さめなことです。

なので、ポストを買い換える方法が、解決策の一番でしょう。
しかし、買い換えずに表札だけ作ろうというのには少々訳があって、
このポストの脚(というか支柱)は、親戚の鉄工所で溶接してもらったため、
取り替えるにはどうするのだろう?の状態なのです。(簡単かもだけど…)

ということで、ペンキを塗ってもう少し使うほうが良いのでは、なのです。
しばらくは、郵便やさんに頭を使っていただく、ということにしましょう。
(大きな郵便物をグッと押込まれた場合、取り出すのは至難の技なのです。)
(大きな郵便物とは、A4大の封筒のことです。)
2制作

銅版画用0.8ミリ厚の銅板があるので、それを利用します。
今ある銅板は「180ミリ×240ミリ」と「120ミリ×180ミリ」なので、
板を70ミリ×240ミリの大きさに切ったうえへ、
パソコン文字を出力した防食用タックシートを貼りました。

文字を切りぬき残し(達筆ならば直書きするのですけど)、
腐食液に浸しました。
1回目は、26日夕の1時間。(普通に30分、湯せんして30分)
2回目は、27日amの3時間。(2回湯せんして3時間)
終了の目安は、シートが剥がれてしまったから。

液から取り出し、醤油洗い・水洗い。
なかなか腐食が止まらないので、少し焦りました。
タックシートを剥がし、金属磨きで磨…いているところです、今は。

なので、この先は予定。
上手に防食出来なかったため、文字部分の傷を金属磨きでおとす。
着色について、するかしないか? する場合は緑青か610ハップ。
さて、どうなりますことやら。(2003/11/27)

(2003/11/28)
板を朴炭で磨いて、クレンザーでこすり指脂をおとします。
610ハップ(硫黄の温泉の素)の湯につけ、黒く着色。
水洗い後乾かし、クレンザーの粉を綿棒につけ、文字部分の色を落とします。
板の右と左とで、腐食の度合いが違ってしまったので、上記作業も大変。

と、ここまでが、12時現在の状況。
それに掛かりっきりではいられないので、徐々に作業は進みます。

(2003/12/3)
ポストの色塗りも終わり、表札取りつけへ。
ABボンドが良いと思うのですけど…探さねばなりません。探します。
ということはあまり進展がない、ということですが、表札の表面には、
ワックスをかけないことにしました。しばらく風雨にさらしてみようかと。
3反省

<防食について>
タックシートが良いのか?グランドが良いのか?ということ。
タックシートが充分機能すれば、シートの方が格好の良い文字ができる。
グランドも直書きではなく、マスキング利用などで文字を書くことが出来れば、
こちらの方が、防食膜は強いのではないかと思われる。

<腐食液について>
新しいものを使うべきだった。
今の液は、夏の作品の時の液なので、かなりくたびれているはず。
また、液が古いうえに気温が低かったことも、問題。
湯せんしてはみたものの…しかし、今回は突然のことなので、次回はということで。

<腐食の時間について>
液の状態や気温によって、腐食のスピードが違うため、データをとる必要あり。
しかし、私にはとても面倒くさいことのひとつだ。
それでも今回は、時間を書きとめはしたが、気温などのデータはない。
また、書きとめた紙を紛失してしまうことも多いので、要注意。

<腐食の深さについて>
イメージでは、もっと深く腐食できそうだったのだが、板が0.8ミリ厚なのだから、
それほど深いものは望めない。厚い銅板にしたら、重くなるしね。
段差をつけたいのなら、切り文字にすれば良いのだろう。

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